1月23日:日本代表の試合の前に、準々決勝イラン対イラクの中東対決がお互い攻め続け、大量得点試合になりながらも3-3で120分以内に決着がつかず、PK戦にもつれ込み前日の試合で準決勝進出を決めていた韓国が大の苦手とする相手イランが、イラクに敗北を喫しました。日本代表は90分以内で試合を決めてもらいたいと思いながら観戦しましたが、前半開始早々の乾のシュートがわずかに枠をとらえきれずにいい形で始まったと思った瞬間、相手が左サイドからのロングボールで一気にゴール前に上がり、GK川島と一対一のピンチとなります。ここは何とかしのいだものの、一度のドタバタで統率が乱れたのか、まだ目覚めてないような感覚の守備陣はつぎに右サイドから浅いところからクロスを上げられ、これを受けたアリ・アハマド・アブフートが強烈なシュートを放って先制点を挙げます。今大会の日本代表にとって初の先制点であり、初の失点となったこの得点はその後とんでもない重圧となります。監督が相当日本代表を研究してきたといわれるUAEは、追加点を狙うそぶりを見せたのはその後数分間のみで、徐々に守備に力を入れていきます。かつて日本代表が中東勢と戦うたびにこの引いて守ってカウンターの戦いは彼らの当然のスタイルでもありましたが、やはり今回もなかなか崩せませんでした。後半に入り得点面でリードするUAEは選手交代でも守備固めをはじめます。そんななか日本も後半開始から、乾に変えて武藤。遠藤に変えて柴崎、65分には岡崎に変えて豊田とすべての交代カードを使い、90分以内に試合を決めるというアギーレ監督の決意のようなものが見えましたが、武藤、香川、豊田はいずれもフリーで受けたものの枠を外したり、GK真正面に飛んだりとなかなか得点が生まれません。唯一希望の光を見せたのが後半本田にくさびのパスを入れ、逆に受けたパスをそのままダイレクトにけりこんで1-1の同点弾を決めた柴崎岳かと感じました。柴崎は延長に入ってからのフリーキックでも本田圭佑に蹴らせず自分で蹴り、あわや決勝点か?といった見事なパフォーマンスを見せました。その一方、UAEが攻撃にほとんど向かえないえないほどにボールを支配しながら得点を奪えない攻撃陣は交代枠が使えない中での長友の故障などで、攻撃スピードを落とさずにはいられない状態に陥り、結局120分あれば何とかなるかもしれないと思わせるほどの機会を掴んでおきながらも1点が取れずPK戦へ。初めのキッカー本田圭佑が大きくゴール上に蹴り上げたシーンと、UAE一番手オマール・アブドゥルラフマンふわっと浮かせた挑発的なシュートを決めたシーンが、どれだけ攻撃しても1点を取れなければ勝てないという今日の試合内容を映し出しているようにも見えました。4月には2018年のワールドカップロシア大会アジア第2次予選のグループリーグ組み合わせ抽選会が行われます。アジアでは簡単に負けない日本代表として復活してもらいたいと期待します。
1月20日:日本代表にとっては引き分け以上で高い上の結果を気にせずに、確実に決勝トーナメント進出が可能という決して厳しくない条件のもとにヨルダン代表戦が始まりました。前半から今までの2戦同様に試合を支配する日本はチャンスを作ります。香川の右最後からのクロスを乾がゴールに突き刺したようにも見えましたが、香川からのクロスが既にクロスラインを割っていたとの判定で得点ならず。その後は本田圭佑のゴールで前半を終了。後半開始早々、岡崎、乾にもったいないイエローカードがでます。乾はその直後49分に清武と交代。78分には岡崎が武藤と交代します。82分に武藤からのクロスを走りこんだ香川真司が蹴りこんで2-0とします。後半70分ごろからは日本代表も少し力を温存しながらのゲームとなりましたが、3戦連続同じスタメンでプレーし、中2日でUAEとの試合となるため、勝ち点9のトップ通過とはいえ、アジアカップ連覇を目指す日本代表としては、決して順風満帆な予選リーグだったとは言い難い気もします。
2015年1月17日:グループAの最後の2戦が同時刻に開催されました。今大会の決勝戦のカードでもおかしくない組み合わせとなったのは開催国、オーストラリア対韓国の予選リーグ突破国同士の戦いです。どちらも主力を温存したゲームでしたが、序盤からゲームのペースを握ったのは地元オーストラリアでした。サイドから何度も何度も攻めますが、徐々に戦いも熱くなり、お互い危険なプレーも出始めます。ドイツブンデスリーガのマインツで日本代表岡崎慎司とともにプレーする韓国代表パク・ジュホが鼻を強打し出血。ピッチ外にいる間に韓国が左サイドから崩してゴール。後半もオーストラリアの猛攻が続きますが、韓国は引いて守ってカウンターで追加点を狙います。オーストラリアも後半70分ごろにティムケーヒルとクルースを投入し、同点以上の結果を目指すものの周りの選手は明らかに疲労しパスが回りません。最終的には虎の子の1点を守った韓国が勝利。グループAを首位で通過しました。もう一方のオマーン対クウェートの試合はオマーンが1-0で勝利し、勝ち点3を手にしグループ3位で大会を去りました。
2015年1月16日:今日は日本代表対イラクのグループDの試合が行われました。その前にヨルダン対パレスチナの試合が行われ、序盤こそパレスチナも懸命に闘いましたが、やはりあらゆる部分の精度が勝ったヨルダンが主導権を握り、一気に攻めます。前半で3点を奪うと後半もゲームを支配。アル・ダルドゥールのハットトリックなどで5-0に。最後まで諦めなかったパレスチナもAFCアジアカップ初得点をあげ、最終結果は5-1となりました。ヨルダンはこの勝利で勝ち点を3とし次の日本戦に臨みます。日本はこのグループで日本と最強の座を争うとマスコミ報道では騒がれているイラクと対戦。結果は本田圭佑のPKで得た1点のみでの勝利でしたが、試合内容は終始ゲームをコントロールし、相手の長所ともいわれたカウンター攻撃も機能させずに勝つべくして勝った試合でした。後半開始早々に本田圭佑のシュートがゴールに当たったり、前半OKを得る直前のプレーでは香川真司の決定機を相手GKがファインセーブするなど、その他惜しい場面を合わせれば3-0か4-0になっていてもおかしくない展開でした。次戦ヨルダン戦では引き分け以上でグループリーグ突破が決定するため、先発メンバーを変えてくるかもしれませんが、勝ち点3を得て1位通過してもらいたいです。
2015年1月15日:アジアカップ2015オーストラリア大会は、グループCバーレーン対アラブ首長国連邦の試合が行われ、アラブ首長国連邦が1-2で勝利。優勝候補ともいわれるイランとカタールが戦い、イランが0-1で勝利。共に勝ち点を6に伸ばしてグループリーグ突破が決定。グループリーグの1位、2位は19日月曜日の直接対決の結果で決まります。現在のところイランが3得点0失点。アラブ首長国連邦が6得点2失点と得失点差ではイラクが3で勝っています。最終戦でドローがあればイラクが1位、UAEが2位で抜けることとなり、日本代表が予選リーグを勝ち抜いた際の対戦相手としてどちらと当たるのか注目されます。
2015年1月14日:北朝鮮対サウジアラビアの前節負けた国どうしの戦いとなったグループB第二節の初戦は北朝鮮がカウンターから先制したものの、後半に入りサウジアラビアの猛攻で結果は1-4でサウジアラビアの勝利。北朝鮮は予選リーグ敗退が決定しました。サウジアラビアは先日の中国との試合でPKを外し、その後負けているだけに、大量得点で決勝トーナメントに向けて一気に流れを変えることができるのか、次戦ウズベキスタン戦が見ものになってきました。
続く中国対ウズベキスタンは前半ウズベキスタンが先制したものの、ゲーム全体としては五分五分の内容で後半を迎えます。後半に入ると中国がパスワークを使って攻撃。早い時点で同点にすると、その後も攻め続けついに逆転。ウズベキスタンはパスがなかなかつながらず、中国がゲームを作る時間が続きます。終盤引いて守って2、3枚でカウンターという作戦を取った中国にそのまま抵抗できずに終了。中国がグループリーグ突破を決め、ウズベキスタン対サウジアラビアが決勝トーナメントに向けて直接対決となります。得失点差の関係でウズベキスタンは勝ち以外に次へ進むことはできません。サウジアラビアは引き分け以上で決勝トーナメント進出となります。
2015年1月13日:アジアカップ2015は全チームが試合を行い、今日から第2節となります。クウェート対韓国の試合では、韓国は怪我や病気などを理由に先日のオマーン戦から先発を7人変えてきました。クウェートはオーストラリア戦では先制したものの結果は大逆転負けの惨敗でしたが、それを払拭するような善戦を見せますが、韓国が自力で勝り勝負は0-1で韓国。次のオマーン対ホスト国オーストラリアの戦いは前半からオマーンに一切の見せ場を作らせず4-0の完勝。2試合を終えて8得点と攻撃力の高さを示しました。この時点でグループAは1試合を残してオーストラリアと韓国の突破が確定しました。
2015年1月12日:今日は日本代表対パレスチナの一戦で、アジアカップ2015オーストラリア大会のグループDがスタートしました。日本は圧倒的有利との前評判通り前半3得点(遠藤、岡崎、本田)で折り返し、後半開始から乾に変えて清武を投入。早い時間で吉田麻也のヘッドで4点目を取ります。その後は相手に退場者が出たにもかかわらず、追加得点は取れず最終結果は4-0と見ている方からすると少し物足りない内容だったかもしれませんが、毎回苦戦を強いられるアジアカップの初戦で、けが人なし、カードなしのきれいなスタートを切ることに成功しました。次戦は1月16日のイラク代表戦となります。
続くグループD2試合目はヨルダン対イラクが行われ1−0でイラクの勝利。今後パレスチナが勝ち点を取らない限りは最終的に得失点差で決勝トーナメントへ進めるかが決まる可能性も出てきます。
2015年1月11日:アジアカップグループCの2試合が行われました。このグループは全チームアラブ地域の国での戦いとなります。現地キャンベラ時間18時、日本時間14時から開始した、アラブ首長国連邦対カタールの試合は、カタールが前半ハルファン・イブラヒム(アル・サッド)のゴールで先制点を奪いますがUAEも徐々に主導権を握り、前半は1-1で折り返し。アフメド・カリル、アリ・マブカウトがそれぞれ2点ずつ決め4-1で逆転大勝利となりました。続くもう一試合は今大会開幕戦も行われたメルボルンでイラン対バーレーンが試合。序盤バーレーンが落ち着いて攻めましたが、だんだんイラン押し込まれる時間が増え、前半30分頃からにはイランが怒涛の攻撃でバーレーンゴールを脅かします。バーレーンが失点するのも時間の問題かと思われた前半終了間際ミッドフィールダー、ハサン・ハジサフィの見事なシュートで失点します。後半は開始直後から引いて守るバーレーンにロングボールを多用してイランが襲い掛かります。プレーも暑くなり選手が激突する場面も増えてきます。バーレーンはボールを持ってもイランの激しいプレスにより何度も失います。お互いかなり走る展開が続いた57分にはイランディフェンダーの緩いクリアボールを奪った14番ナイジェリア生まれのバーレーン人ジェーシー・ジョンが強烈なミドルシュートを放ちますが相手GKのファインセーブで阻まれます。最初に選手交代を行ったのはバーレーン。FWとDFを一人ずつかえましたが、その数分後右コーナーキックから7番マスード・ショジャエイが当たり損ねながらもボレーシュートを決めて2点差に開きます。試合はそのまま動かず2-0でイランの勝利。現在アジアランク1位の実力を見せつけました。
2015年1月10日:アジアカップグループAの1試合とグループBの2試合の合計3試合が行われました。グループAの韓国対オマーンは前半開始から韓国が細かいパス回しからオマーンゴールに迫りますが、徐々にリズムを取り戻してきたオマーン、韓国側はキム・チャンスも負傷し前半18分でシャドゥリを投入するトラブル。その直後にオマーンFWが韓国のペナルティーエリア内で倒されるもノーファール。そのあたりから試合は韓国が一方的に支配し、43分には左サイドからのロングスローにヘッドで合わせたものの、オマーンGKアルハシブがファインセーブ。44分にもフリーキックを得た韓国ですがこれもファインセーブ。しかし前半47分ドリブルで持ち込まれ打たれたシュートをはじくとそのリバウンドにカタールSCのチョヨンチョルに詰められ前半終了間際にオマーンに取って痛い失点をします。後半は時間がたつにつれ暑さに強いオマーンも盛り返し、足の止まった韓国は対応に追われますが、無事逃げきってグループAはオーストラリア、韓国の2強がともに勝ち点3を取りました。
グループBはウズベキスタン対北朝鮮がシドニーで試合を行い、前半途中から大雨が降りはじめピッチが荒れる展開の中、後半絶妙なクロスにヘッドで合わせたセルゲーエフの1点で勝利。その後ブリスベンで行われたサウジアラビア対中国の試合は、カウンターから攻め上がりペナルティーエリア内で2人のディフェンダーに倒されたサウジアラビアがPKを得るもPK失敗。その後はやや荒れ気味の守備で両チームともにイエローカードが3枚ずつ出されますが、前半から決定的な攻撃を欠いたサウジは81分に失点。中国が勝ち点3を手にしました。前回大会でも予選未勝利で敗退したサウジアラビアは日本に次ぐ3回の優勝経験を誇りますが、今日のゲーム内容からも今回も厳しい戦いを強いられる予感がします。
2015年1月9日:AFCアジアカップオーストラリア大会がメルボルン、レクタンギュラースタジアムで開幕。オーストラリア対クウェートの試合は、前半8分クウェートのファデールのゴールでクウェートが先制するものの、攻め続けたオーストラリアがティム・ケーヒルとルオンゴが決めて前半の内に逆転に成功。後半も62分にPKを得たオーストラリアはジェディナクがいれて2点差とし、後半アディショナルタイムにトロイージがダメ押しのゴールで結果は4-1。開催国であり、優勝候補でもあるオーストラリアの実力差でした。
2014年12月14日:セリエAは13日(土曜日)、14日(日曜日)、15日月曜日の3日に分けて第15節を行っています。昨夜はACミランがホームサンシッロでナポリを迎えた試合がありました。ミランは
序盤自陣深くからのロングパスに反応したジェレミ・メネスが独走しゴールやや左側から豪快なシュートで前半6分に早くも先制、その後も前半30分あたりでは積極的な攻めゲームを支配します。前半30分が過ぎたあたりからナポリも徐々にペースを掴んできますが、アディレル・ラミを中心にディフェンス陣がバランスを取って決定的な仕事をさせませんでした。後半も前半同様開始数分後にミランに得点が生まれます。左からのクロスに本田圭佑の目の前に入ったジャコモ・ボナヴェントゥーラが頭で合わせて加点。試合を2-0として引き離しにかかります。ナポリはミッドフィールダー、ホルヘ・フレロに変えてマレク・ハムシクを投入。その数分後アディル・ラミが負傷し倒れこみ、GKミカエル・アガッツがベンチに向けて交代のサインを送ります。その前までベンチ前でアップをしていたステファン・エルシャーラウィがゲームに入ると思われていましたが、インザーギはプランを替え、クリスティアン・サパタを投入。右サイドではフィリップ・メクセスと本田圭佑、モントリーボがかみ合い本田からのグラウンダー気味のクロスをど真ん中で受けたモントリーボが惜しくも決定機を外すなど、3点目が期待できる内容で試合が進みました。その後ナポリはメルテンスを外してドゥヴァン・ゼパタを入れフォワードの枚数を増やします。32分には疲れたジョナサン・デ・グズマンに替えワルテル・ガルガノを入れ一層攻撃力を厚くしますが、ミランも走り回ったポーリに替えムンタリを入れて、守備に厚みを持たせます。モントリーボもエシアンと入れ替わり、中盤でプレスをかけてボールを奪うスタイルに替え、確実に勝ち点3を取りに行きました。結果のセリエA第15節は長友佑都選手が所属するインテルなどの2試合を残しているものの、ACミランが6、7位直接対決を勝ち点3で勝ちきり得失点差で第6位に上がりました。現時点で3位にはラツィオ、サンプドリア、ジェノアが勝点26並んでいるため、次戦12月20日、敵地で対戦するASローマとの試合は相当タフですが上位に食い込むためには勝しかないと言ってもよいと思われます。相手ローマも勝点差1でユベントスに負けている状態ですので、ミラン相手に落とせない試合であることは間違いありません。
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